2008年11月05日

ゆったりかめのひとりごと ~ハチドリの物語~

ハチドリの物語

『ある時、アマゾンの森が燃えていました

大きくて強い動物たちは我先にと逃げていきました

しかしクリキンディ(金の鳥)と呼ばれる小さいハチドリだけが、そこに残ったのです


そして、 口ばしに1滴ずつ水を含んでは、飛んでいって燃えている森の上に落としました


また戻ってきては、水滴を持運びました


それを繰り返すクリキンディを見て、


大きくて強い動物たちは、馬鹿にして笑いました


「そんなことをして、森の火が消えるとでも思っているの?」


クリキンディはこう答えました


「私は、 私にできることをしているの」



******


新潟の仕事に誘ってくれた友人とは船井幸雄先生の関係のところで

お金のストレスを解放する講座を一緒に開いた仲間です


先月、その友人からこんな依頼がありました


かめちゃん、こんにちは 御願いがあるのですが ◎月◎日に講座を開催してもらえませんか?

講師料は50%です

いくらいくら~いくらいくら円の間で亀ちゃんが自由に設定してください

内容はテーマは~~ですがあとはおまかせいたします


本来ですと、招待講師には交通費をお支払いはしないのですが

亀ちゃんにはお支払いいたします 新幹線代を請求してください

お食事もすべて用意しておきます』



友人からのあらゆる信頼と、尊重を感じました


もちろん嬉しいお誘いです



でも、今私の中で『地元で開催』というテーマに取り掛かり始めていたのと

別講座の構想を練っていたため

一呼吸おかせてもらうことにして返事を保留にしました


本来でしたら、予定さえ合えばすぐにでもOKを出す相手です


もし経営が困っていて ・・・という話をしてくれたならば

交通費無償で手弁当で出かけていくでしょう


その友人が与えてくれた経験や、相互信頼はお金に換算できないものだからです



ですが、同時進行で考えさせられるある出来事がありました



それは・・・講師として駆け出しの頃のある体験による痛みによく似ていました


(ここからはごく個人的なストーリーですので興味がない方はイーラパークに戻られて続きをお楽しみください)



地元の子どもたちが伸び伸びしていくためにはお母さんへの応援が必要・・・

とスタートしたにっこりおかあさん養成講座をもう少し広めようと友人が紹介してくれた方に打診をしました


「これからの時代にとても大切な活動です。どうぞ会場は無料で使用してください。広告も応援いたしましょう。」



当時から無料の講座はしないと決めていました

たとえ100円であっても、きちんと参加者からいただく

これは、参加者の方に「学ぶ姿勢」を作っていただくためです

「どうせタダだから。」

という思いがどこかにあると人間は不思議なもので新しい知識を

自分の知恵とするために吸収力が弱ってしまうような気がします


例えば、同じ内容の講座を三島で3000円で開催するときと

東京で17000円で開催するときと

参加者の方の目の色、質問内容、ノートに記録する姿勢や変わろうとする意気込みが

まったく違います



様々なショート講座を400回以上はこなしているため

この対価交換の大切さは参加者の方のその後の学習のプロセスを含めて肌身で感じています




さて、先の無料の会場の件・・・顛末はといいますと・・・


打ち合わせで会うたびに話の方向が変わっていったのです


「受講料の70%が亀ちゃんで30%がうちの取り分でどうかな?」



今後も御世話になることもあるでしょうし、友人からの紹介や共通の知人も多く

信頼しておりましたので、そのような経営のシステムを前回に話し忘れていらっしゃったのだなと

「結構ですよ。」にっこりと承諾しました



次に会うと、予約が入り始めたという話題になったとたんにある方向に目が向いた後
目つきが変わりました

「これからシリーズで開催していきましょう。取り分は50%ずつでどうでしょうか?」



なるほど


これがこの人にまつわる悪評のしっぽなのかと思いました


けれども、その方を感じ取り勇気づけるのが私のワタシたる所以です



「いいでしょう。」



そしてその後の打ち合わせでは・・・




「テレビ撮影も入れましょう。新聞社に取材にもきてもらって宣伝してきましょう。」



「それは絶対にいけません お母さん達は本当に心底苦しんで

わらをもすがる思いで来てていらっしゃる方もいるんです

カメラを向けられて本音が話せますか?

子供にしつけを超えた言葉や態度を投げつけていると

正直に話せる場所であるためには安心が必要なんです

宣伝に使うために人の痛みを利用することはけっしてしてはだめです。」



「・・・わかりました。」


そして最後の打ち合わせでは・・・



「35%35%で残りの30%は打ち上げ用にとっておきませんか?
それからうちの会場費は2時間でいくらいくらで・・・。」





ふふっと笑っただけで私は返事をしませんでした




そして、その方が一番我に還る方法を考えていた時にある方から

経営の様子が順調か話しを聞かせてくれませんか?と連絡が入りました


これ幸いと、先の経営者さんに連絡をしました


「今から◎◎コーディネイターさんのところへお話に伺いますが

確認させていただいてもよろしいですか?


最初に会場を無料で貸してくださるというお話しから

35%35%そして残りは打ち上げ?用で会場費はいくらいくら というのは

◎◎◎さんの中で、どのような経緯があったからなのですか?


打ち合わせで決めた事が、会うたびに一方的に変わっていくのはどのような経営方針だからですか?

うちの会場が空いているからと無料で提供すると仰ってくださったのはありがたかったですけれど

会場費がかかるなら、これまでどおり、地域の公民館で開催したほうが

収益バランスも良いのですが。」



◎◎コーディネイターさんの名前を出したのは卑怯かもしれません

ですが、駆け出し講師が肩書きをずらずら並べた経営者さんと交渉するよりも

事態はすんなりおさまりました


「◎◎コーディネイターさんのところに行く前にぜひ食事でも。」「せめてお茶でも。」

というメールが短時間の間に何通も来たことは

私に多くの学びと悲しみを与えてくれました




結局、「会場は無料でいいですので中止しないでください。」というメールが送られてきました・・・

そしてその方から受講料金を搾取されることはありませんでした



後から同じような思いをし、はじめの誘い言葉どおりに広告も集客もされていなくて

誰一人参加者がなかったという体験をした講師もいらしたということを、

私が師事していた整体の先生に伺いました







◎◎コーディネイターにその経緯をお話しすると穏やかに笑って

「契約書や念書を交わす・・・。」等を教えてくださいました


しかし、それだけではなく


「仕事上のことだけではなく、あなたのしようとしている仕事内容からすれば

お互いに尊重し合い、かつ信頼して関わっていくためには最初にそのようなことが分かる事も大切。」


というお話をされていました


大きなお金が動くわけでもありませんし物品の販売でもないので

契約書は必要ないかもしれません


ですが、口約束でも確実に守ってくださる

そのような姿勢が生き方に現れている人との縁を見極め大事に暖めていくということの

重要さを教えてくださったのです





その後、ご縁がとだえたか?

いえ、その方主催の講座で集客に困ったといえば一所懸命協力しました



しかし、あまりに人の悪口が多くついには自分がプロヂュースしている講師であり

私の同級生でもある人の悪口も言い出すので近づかないことに決心したのでした



先の友人からの打診が50%50%・・・


ボランティアでやってくださいと言ってきているわけではありません


その方もご夫婦でたくさんの講座を開催し、質の高い受講生をかかえています


その方達のために無料で開催してくれとも書いてません


私はボランティアで開催した講座はたった一度きりです



私には夢があります そして私は人を信じたいです


顔を見て目を見て決めた話を メールひとつで変更しようとする時代にも生きています



この胸の痛みはどこからくるのでしょうか






















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Posted by かめちゃん  at 21:01 │Comments(2)ゆったりかめのひとりごと

この記事へのコメント
かめちゃ~ん

以心伝心 シンクロニシティ~

私もこのはちどりのお話を
テレビのワンガリ・マータイさんから
聞きました~~
http://santa.i-ra.jp/e61497.html

結構ジ~ンと来てつい書いてしまいました~~~
トラックバックさせてくださ~い!

伊豆の空より

PS:かめちゃんすんご~~~い!!
Posted by 伊豆の空伊豆の空 at 2008年11月05日 22:24
ワンガリさんのことについて書かれたブログを拝読させていただきました
びっくりです

!PSこのグチグチ日記のいったいどこがすごいのかわかりませ~ん(たはは)
Posted by かめちゃんかめちゃん at 2008年11月06日 09:14
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